人とコミュニティに着目し、疫学的な研究アプローチと社会科学的なアプローチとを融合し、ヘルスケアを取り巻く様々な問題を解決するための研究を行っています。
研究室の柱のひとつ「ヘルスコミュニケーション」とは、人々の健康にインパクトを与えうる様々な働きかけが含まれる多面的で学際的な実践であり、理論であり、研究です。コミュニケーション学・社会心理学・行動科学の理論や方法論と医療・公衆衛生分野への応用となります。
そもそも医学研究の成果は、それが一般市民に分かりやすく正確に伝えられることによって、はじめて健康行動や医療行動につながります。たとえば地域住民に、がんの予防のためにがん検診を受けてもらうためには、正しい情報をわかりやすく伝えるだけでなく、行動変容に関する理論やヘルスプロモーションのノウハウを身につけることも重要です。
更に近年では、相互理解や良好な関係を構築するためのコミュニケーションが重要になっています。たとえば医療者と患者がコミュニケーションにより良い関係をつくっていくことで、紛争を防いだり、医療者の「立ち去り」を防ぐことにもつながります。
また、企業等の組織で働く人々の健康を実現するために、職員のやる気や働くモチベーションを高めたり、ストレスを軽減したりするコミュニケーション環境をデザインすることも、組織マネジメントの重要なテーマになっています。
このようにヘルスコミュニケーションの研究と実践は、個人、組織、コミュニティといった多くのレベルで、様々な目的で行われています。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで開講されている研究会は、秋山美紀、内山映子という2名の教員を中心に、医療・健康・福祉の分野にまたがる研究を指導しています。研究方法も、疫学をベースとする定量的な研究、内容分析等を含む質的な研究、そしてフィールドでの実践に至るまで指導をしています。
研究会に関心のある学生は、見学が可能です。
研究会の見学を希望する人は、担当教員宛にメールで連絡してください。 また、各研究会のページ、研究会のニュース、履修のステップのページもご覧ください。
