慶應義塾大学 湘南キャンパス 秋山美紀研究室 Miki Akiyama Lab

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2015年のニュース

2015.12.24  [学部研究会] 12月22日研1 ナラエビ最終回

こんにちは。総合政策学部4年の鈴本香緒里です。
12月22日の研究会1は、田村重人くんの研究発表をした後、「ナラエビ医療学講
座」の第13,14回を題材に、陣内萌さんと鈴本がファシリテーターを努めました。
本日でこのナラエビも最終回ということで、ナラエビ全体を振り返られるような
ワークにしました。
ワーク1では「どんな医者に診てもらいたいか」「その時患者としてできること
は何か」をテーマに、風邪/早期発見の癌/持病の3パターンで、医者に求めるこ
とを考えてもらいました。
特に印象に残ったのは早川さん・田村くん・水越さんのグループです。こちらの
グループはどのパターンでも「しっかりと自分のことを伝える」ことを大切に
していました。患者が受身の姿勢にならないよう双方向のコミュニケーションを
とろう、一緒に物語を作ろうというナラエビに書かれていたことがよく反映さ
れた意見だと思いました。
ワーク2ではこの本全体を通して印象に残った概念・考え方とその理由、そして
それらを今後どう活かすことができるかを考えてもらいました。皆さんに様々
なところをあげてもらいました。たった1学期間でEBMとNBMについて理解できた
とは思っていませんが、少しでもこの考え方を知り、世の中の医療情報を読み
解いていきたいと思います。
2015年度秋学期も残りわずかです。この秋学期もたくさんのことを学んできまし
た。
4年生は卒業論文を、1~3年生は学期末のタームペーパー作成を頑張りま
しょう!
良いお年をお迎えください。

2015.12.17  [学部研究会] 研1(12/15)「気になるヘルスコミュニケーション」

こんにちは、総合政策学部2年の田中嘉博で す。
12月15日の研究会では「気になるヘルスプロモーション(気にヘル)」のワークショップを行い、 後半は高橋拓也さん、勝千織さんが個人研究の発表を行いました。
ました。気にヘルは、所属する学生たちが健康に関する報道の中で見つけた疑問点やトピックを題材に して、日ごろの学習をさらに深めていこうという取り組みです。この日は私が「高齢者の介護の問題」を、看護医療学部2年の坂本美佳さんが「休肝日の効果」を取り上げました。「高齢者の介護の問題」において は利用者(高齢者)、家族、そして行政といったように様々な立場の人々が関わるので、それぞれの立場からこの問題を多角的にとらえるとい うことの大切さを学びました。また「休肝日の効果」においては、日ごろ学んできた内容を駆使して研究論文の吟味を行いました。日ごろの学 びの内容が実生活のいろいろな場面で生きてくるということを実感した1日となりました。
年内の研究会も残すところあと1回となりま した。みなさん最後まで頑張っていきましょう! 

2015.12.16  [学部研究会] 研2【12・15】引き続き論文批判的吟味ワークショップ


こんにちは。環境情報学部3年の宮田侑希乃です。
12月15日の研究会2では、秋山研OGの本郷愛実さんの卒業論文の批判的吟味を行
いました。ファシリテーターは佐治さんと坂本さんが務めて下さりました。
まずは3つのグループに分かれて本郷さんの1つ目の研究、2つ目の研究、まとめに
ついて目的や結果、バイアスなどを話し合いました。自分で論文を読んでいた時には
あまりはっきり分からなかったところも、グループの話し合いや各グループの発表を
通じて明確にすることが出来ました。
次に研究をよりよくするためにはどうすればいいのか、という話し合いをしました。
本調査をよりよいものにするためにまずは予備調査から行う、などどの班も素晴らし
い研究デザインでした。しかし、大学生の卒業論文ではアクセスできるところなどが
限られているので、本当の理想とは違ってもその中でより良い研究にしなければなら
ず、難しいなと感じました。
秋学期の間、研究会2で論文の批判的吟味を行うことで最初よりも論文を読む力が付
いてきたと思いますし、自分の研究のインタビューやアンケートなどにも活かせるよ
うになってきたと思います。
次回で論文の吟味は終わりなので最後まで頑張りたいです。

(文 環境情報学部3年 宮田侑希乃)

2015.12.10  [学部研究会] 研2(12/8)先輩の卒論にもう一章書き加えるなら?

こんにちは、総合政策学部4年の佐治楓です。
12月8日の研究会2では、卒業生の林英里さんの「アトピービジネスを減らすために」という論文について批判的吟味を行いました。
ファシリテーターは佐治と総合4年の若井さんで務めました。
一つ目のワークでは林さんが論文を書く上で行った子育て中の母親を対象としたアンケートとインタビューについて、2班に分かれて目的・解析方法・結果・バイアスをホワイトボードに書き出してまとめました。
調査の対象者の選出方法、質問紙の配布方法、質問項目などなるべく工夫をしても、バイアスを完全に 取り払うことは非常に難しいということを、このワークを通して感じました。

次に、3つの班で「この論文にもう1章書くとしたら」というお題で議論をしてもらいました。
先輩の論文を読み、自分だったらこのような調査を加える、という内容について班ごとに発表してもらいました。
調査を行う対象者は今回は母親だったが、医師に対する調査も行うのが良いのではないか?など班ごとに鋭い意見が出ました。

最後に、この論文の著者である林英里さんからこの論文を書き上げての良かった点、そして不十分だと思った点について、ご本人がスライドにまとめて私たちに送って下さったので、研究会の皆さんと共有しました。
先輩方の論文を今学期はたくさん読み、自分たちが論文を書くときには 何を気をつけるべきなのかを学ぶことができたので、自分たちの論文にしっかり落とし込んでいきたいと思います。

総合政策学部4年 佐治楓

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2015.12.09  [学部研究会] 研1【12/8】「物語」を考えるワークショップ

こんにちは、看護医療学部2年渡邉貴子です。

12月8日の研究会1ではナラエビ11・12章を扱い、宮田さんと渡邉がファシリテーターを務めました。
まず、前回までの内容でナラティブやエビデンス、またNBMやEBMそして、ABC理論とは何かとの復習を行いました!
そして、綺麗好きのAさんの事例で、Aさんの基盤となる物語や、気持ちを楽にする際の道具となる物語を探して、実際に会話をしていただくというワークショップをやりました。基盤となる物語とはその人の信念につながるもので、道具となる物語とはその信念を変えるのではなく現状の悩みを解消するための物語です。
1つの事例でも基盤となる物語、道具となる物語は各班ごとの解釈によって様々な意見が出ました。
そして、2つ目としてMindsを見ながら、牽引(けんいん)療法は有効か?•ヘルニアの術式間に成績の差はあるのか?•若年者のヘルニアに対して手術適応はあるか?•椎間板ヘルニア摘出術で術中の硬膜外への副腎皮質ステロイド薬投与は術後経過に影響を及ぼすのか?について班ごとに有効性やエビデンスレベルをまとめて発表してもらいました。このように調べてまとめることで、患者さんの話かは「問題の定式化」をし、エビデンスを目の前の患者さんに直接当てはめるのは難しいということを実体験として学ぶことができました。
今回はテーマの違う2つの章でしたが、どちらも話に出てきていたことの難しさや重要さ、内容を実体験として学ぶことができました。

2015.12.03  [学部研究会] 「性格」って、何?

こんにちは、環境情報学部3年の高橋拓也です。
12月1日の研究会1ではナラエビ9・10章を扱いました。
松村さんと勝さんがファシリテーターを務めてくれた今回は、作中に出てきたABC理 論とは何かとの復習をしたのちに自分の過去の体験をその理論に基づいて考え直すワークショップをやりました!また、性格とはそもそも何な のかということを、グループで話し合って発表しました。
ABC理論とは、A(出 来事)はB(信念)に基づいてC(結 果)に結びつくという理論です。過去の経験をフレームワークで分解することで、様々な気づきがありました。個人的 には人に話すことでもやもやしていたことがすっきりすることもよい効果でした。
それらを踏まえて「性格」が何なのか、個性・特性・キャラクター・パーソナリティといった観点から捉えまとめ ました。性格は正確には定義されておらず(せいかくだけに・・・)本人の特性のみからつくられると考える特性論、状況に応じて変わると考 える状況論、それらの相互作用からくると考える相互作用論のどれなのかという論争は30年近く続いています。
僕たちの班では、その人の過去の経験から形作られる変わらない部分をパーソナリティと呼び、場面場面で変化す る役割をキャラクター、様々な行動から見られる共通因子を個性・特性ととらえ、それらを総合したものを性格と考えました。
改めて考えてみて、性格って本当に不思議で、だからこそ他人や自分との人付き合いはすごく面白いものなのだと 感じました!!

2015.12.02  [学部研究会] 個人研究を行動変容のモデルに当てはめてみよう!

こんにちは、総合政策学部3年の山﨑彩可です。
12月1日の研究会2では、田中さんの研究報告後、「一目でわかるヘルスプロモーション」のpart3を題材に早川芳さんと陣内友莉さんがファシリテーターを務めました。
まず、ソーシャルマーケティングとプリシード・プロシードの違いを整理するために、2グループに分かれてそれぞれの「定義、過程、特徴」を整理していきました。
ソーシャルマーケティングは循環するプロセスを踏むのに対し、プリシード・プロシードはゴールの結果から逆算して考えていくようなモデルであることが特徴としてあげられました。
それを踏まえて、田中さん、佐治さん、山﨑の個人研究を題材に3グループに分かれて、それぞれの研究においてどのように行動変容理論を使うか方法論を検討していきました。
 今回のワークでは私自身の研究も題材としてディスカッションを行い、自分ではなかなかクリアに説明できない部分も、グループ内でひとつひとつのポイントを整理していくことで、モデルに当てはまる部分と足りない部分が浮き彫りになっていきました。
3回にわたる行動変容理論のワークを通して、研究の設計の仕方や組み立て方について、それぞれ自分の研究につながる多くの学びがありました。一人では整理できないことも、周りと共有することで理解が深まっていくことを実感しました。

2015.11.18  [学部研究会] 今年のORFは「幸福」を掘り下げます!準備も追い込み

こんにちは。環境情報学部3年の宮田侑希乃です。
今週、11月20・21日の両日は、ミッドタウンでORFが開催されます。
11月17日の秋山研究会1では、研究会のみんなでORFに向けて準備をしました。
幸福花火を準備する班・当日のスケジュール、来てくれた方にどのように分かりやす
く説明するのかのマニュアルを作る班、研究会の説明を作る班、必要なものの梱包を
する班に分かれて作業をしました。
私は幸福花火を準備する班だったのですが、まずは書いてもらう紙などの道具の準備
をしました。また、来てくれた方にどのように幸福度を聞くのかということで困って
しまい、みんなで意見を出し合いました。先生からの提案でフェイススケールを作る
ことになったので、来てくれた方も自分の幸福度が分かりやすくなったのではないか
と思います。
幸福花火を準備していて、幸福への理解を深めたいと思ったのでもう一度論文や作っ
てくださったポスターを読みなおしたいです。
個人研究のリーフレット、幸福のポスター、ハンドアウトなど最高のものが出来たと
思います!当日も最高の花火が出来ると思います!ORFで個人研究発表をする方もい
るのでまだまだ大変だと思いますが、あと少し頑張りましょう!!
(文 環境情報学部3年 宮田侑希乃)

2015.11.18  [学部研究会] ヘルスプロモーション-個人、個人間、コミュニティ

こんにちは。総合政策学部4年 の鈴本香緒里です。

11月17日 (火)の研究会2で は、早川芳さんと宮田侑希乃さんの研究報告をした後、「一目でわかるヘルスプロモーション」のpart2を題材に、陣内友莉さんと山﨑彩可さんがファシリテーターを努めました。
前回は「一目でわかるヘルスプロモーション」のpart1を題材に、理論そのものとは何かを考えていきましたが、今回はより詳細な行動変容理論についてグループに分か れて考えました。
本日は影響要因の3つ のレベル、それぞれを他のグループに説明できるようグループワークを行いました。
3つのレベルとは、個人(個人内)、個人間、コミュニティ・地域レベルです。

私のグループは個人間について考え、「社会的認知理論(Social Cognitive Theory)」についてまとめました。
社会的認知理論は、個人的要因、環境要因、人間行動が相互に影響を及ぼす動的な過程を示します。
小学生の食べ残し指導を題材に皆さんに説明をしました。
少ない時間ではありましたが、自分達で論文等を探しまとめる中で、少しずつ社会的認知理論とは何か、行動変容理論とは何かを知ることができ ました。
個人、個人間、コミュニティ・地域と影響する規模は違いますが、どのようにして健康問題について目の前の問題に影響や効果をもたらすか、と いう点は共通していると思います。

ところで、今週末はORFです。
今年度は幸福をテーマに研究会全員で進めてきました。
最後まで準備をし、素敵なORFにしましょう!

OBOGの皆さんも、ぜひいらしてください!

2015.11.11  [学部研究会] 「ストレス」とはどういうものか?

こんにちは!看護医療学部1年の水越有香です。
2015年11月10日の研究会1では、ナラエビ5.6章を扱いました。
ファシリテーターは水越と佐治さんが務め認識ってどういうことなのか、ストレスってなんなのか、病気ってなんなのかについて議論しました。
今回のナラエビではストレスを題材として、認識とはどういうことなのかを認識の構造を用いて考えました。
さらに、認識の構造、「体質としての腹痛は病気と言えるのか」「ストレスとはどういうものなのか」を踏まえて「病気」について議論しました。グループごとで病気に対する異なった認識を紹介し、病気についての深い議論ができたのではないかと思います。
その後、「認識の構造」、それぞれのグループが考えた「病気の認識」、一般的にストレスからくる腹痛などの軽い体の異常が気持ちによって悪化することを表す「心身相関的悪循環」、をふまえて3分間の劇をしました。劇は、診察の場面で医療者と患者さんの対話を心の声を取り入れながらやるというものでした。普段考えない医療者の気持ちを考えることができる貴重な機会になったのではないかなと思います。
一人で読むだけでは考えることのできない深い内容を研究会では考えることができます。研究会を通して本を読み、その内容をさらに深く考えることができるようになりたいと思います!

2015.11.04  [学部研究会] 生活習慣改善へのアプローチ

こんにちは、環境情報学部4年の関口 匠です。
11月3日(火)の研究会2では、陣内萌さんと川合さんの研究報告をした後、
2011年度卒業の小島一輝さんが執筆された論文「働く世代の生活習慣改善を目的
とするスモールチェンジを用いたアプローチ研究」を題材に、松村君と田中君
が批判的吟味のファシリテーターを務めました。

個人研究の近況報告では、「個人研究を卒業論文のためだけではなく、ライフ
ワークとして取組んでいきたい」
という陣内さんの言葉に、ハッとさせられました。
また環境3年の川合さんは、卒業論文の第1章に着手し始めると、今学期の目標を
明確に掲げており、
周囲の仲間から刺激を感じられる研究報告でした。

批判的吟味のセッションでは、その場で「入山八江:職域における栄養教育と食環境介入に関する実践
的研究 ,栄養学雑誌.Vol.72 No.6 p.281-291 (2014)」という論文も配布されました。
この査読誌に掲載された介入研究の論文を読み、小島さんの論文と比較しました。
両者の論文を比較する事によって、研究デザインや介入プログラムの組み立て方、
データの分析方法、 得られた結果などの長所、短所の理解を深めました。

批判的吟味は、研究の限界や問題点が浮き彫りになり新しい学びがある一方で、
その学びを各自の個人研究にどのように活かしていくのか、難しい点であり考え
るべき課題がたくさんあることを知りました。
これから4年生は卒業論文の執筆で忙しくなると思いますが、ここでの学びを活
かして頑張っていきましょう!

(文:関口 匠)

2015.10.30  [学部研究会] 10月27日研究会2 先輩の北野さん登場!

こんにちは。看護医療学部2年の坂本美佳です。
10月27日(火)の研究会2では、個人研究の近況報告と研究会OGの北野華子さん
がお越しいただき、講演をしてくださいました。

 個人研究の発表は総合4年の関口さんと鈴本さんが行いました。
それぞれ介護や女性の就業についての研究をすすめているなかで、進捗と課題に
ついて質疑応答などを含めてメンバーで共有を行いました。
リサーチクエスチョンの設置についてなど、「実際にリサーチできる形にする」
というアドバイスのもと自分自身の個人研究に活かしていきたいと思い ます。

 また、北野さんはChild Life Specialistという子どもの医療をそばで援助す
ることを専門にされ、現在ご活躍されています。
そのご経験からアメリカでの子どもへのインフォームド・コンセントやその説明
の実態(プリパレーション)など教えていただきました。
先週の研究会で北野さんの卒業論文をもとに吟味したときにぶつかった疑問点な
ど、ご本人に答えていただきました。
アンケートの回収についてや論文構成について参考になるお話を伺うことができ
ました。

 研究会の良いところは、お互いの困難に感じているところを共有しながら先生
方、研究会のメンバー、OBOGの先輩方から多くのアドバイス、知恵 をいただけ
ることだなと痛感した一日でした。
自分自身もなにか還元していくことができるよう、努めていきたいです。

(文 看護医療学部2年 坂本 美佳)

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2015.10.24  [学部研究会] 先輩の卒業論文の批判的吟味

こんにちは。総合政策学部4年の若井春香です。

今回の研究会2では、陣内萌さんと宮田さんがファシリテーションを担当してくれました。
個人発表と2009年度卒業の北野華子さんの「子どもに対するインフォームド・コンセント〜子どもの年齢と発達に合わせた説明アプローチの検討」という論文を扱いました。
まず、論文の構成・各章の手法・目的を考え、それぞれの関係を見ました。

次に、論文で扱われた検証実験について、「自分たちならどのような実験を行うのか?」について、3班に分かれて提案を考えました。
研究会を通じて知識を学び、論文を読んで、実験の対象者や効果の計り方について、バイアスや交絡因子を見つけることは、少しずつ出来るようになってきたと思います。
しかし、「別の方法が良い」と思っても、目的に合った研究方法を選び、実際に行うためにどのようにすればいいのかを考えることは簡単ではありません。
各班の発表でも「もやもや」にぶつかりながら、それぞれの案を発表し、意見交換を行いました。

私たちと、同学年の頃に行った先輩方の研究は、息づかいが感じられて、自らの研究の励みになります。今後も、一つ一つ向き合っていきます!

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2015.10.21  [学部研究会] NBMとは何か?

こんにちは、環境情報学部4年の関口 匠です。今回の研究会1では、ナラエビ医
療学講座の第3.4章を扱いました。

早川さんと川合さんがディスカッションをファシリテートして①NBMとは何か?②
配布された文献の要旨③新たな気づき④非医療者がナラエビを学ぶ意義は何かを
議論しました。

ナラティブは「ある出来事の記述同士を何らかの意味のある関連で繋ぎ合わせた
もの」とあり、「NBMは患者主体の医療を実現するための車の両輪である」とい
うことから、医療者が情報(エビデンス)を提供して患者さんが物語(ナラティ
ブ)を積極的に語り対話をすることで、患者本人にとって適した治療を模索す
ることの大切さと難しさを学びました。そして非医療者がナラエビを学ぶことの
意義では患者から価値観や背景などのストーリーを積 極的に発信することの重
要性、問題が発生した時に解決のための方法論を考える訓練になる、など問題発
見、解決型の学びを目指すSFCらしさがありました。

今回は各班が異なる文献を読み、全体で共有することで幅広い考え方を知ること
が出来たと思います。次回以降も頑張りましょう!

< 参考文献/補足資料 >
1班:医学図書館におけるNBM資料の収集・提供の必要性1
2班:臨床倫理におけるナラティブ・アプローチ1
3班:医療におけるナラティブ・アプローチと物語能力
4班:ナラティブ・ベイスド・メディスンとカウンセリング

(文 環境情報学部4年 関口 匠)

2015.10.14  [学部研究会] 研2:卒業論文のCritical Review Ⅱ

こんにちは、総合2年の田中嘉博です。
今回の研究会2では、2011年卒業の先輩が書いた「高校生に向けた子宮頸がん予防啓発プロモーション研究」という卒業論文を題材に、氏家さんと関口さんがファシリテーターを務めて批判的吟味を行いま した。
まずはじめにこの研究の目的や研究手法、調査対象や解析方法などの基本的な情報を確認し、そのうえでどのようなバイアスや交絡因子が考えられるかを詳しく見ていきました。
バイアスとは何か、交絡とは何なのか、これまでにも秋山研で繰り返し学んできたことなのですが、学べば学ぶほど奥が深いものだということがわかってきます。
先人の研究を吟味し理解するうえでも、また自分がこれから研究を進めていき論文という形にまとめていくときにも、バイアスと交絡について正確に理解していることは必須の条件です。
前回の論文の吟味に引き続き今回も秋山先生からこれらの違いについてご指摘をいただきました。
次回以降もこの点について慎重に考えていこうと思います。

最後に、この論文を書いた川本彩多利さんご本人からコメントをいただきました。
川本さんは現在は社会人として、秋山研で学んだことを生かして企業の中で活躍されています。
現在の私たちの学びと卒業後の人生について結び付けて考えるきっかけを示していただき、とても印象深い一日になりました。
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2015.10.14  [学部研究会] 研究会1「エビデンス」と「ナラティブ」

こんにちは!総合政策学部4年の陣内萌です。
今週の研究会1は、田中くんと田村くんがファシリテーションを担当してくれました。
課題文献は『ナラエビ医療学講座―物語と科学の統合を目指して』(斎藤清二、北大路書房、2011)の第1, 2章です。

まずはテキストに出てきた重要単語を全体で確認し合いました。「エビデンス」「ナラティブ」「中央値」「平均値」「治療必要数」などです。
その後、「エビデンス/EBM(エビデンス・ベースト・メディスン)は◯◯だが、△△だ」というお題に答えることで理解をさらに深めました。例えばメンバーからは、「エビデンスは解答例ではあるが、解答ではない」などが出ました。
最後に、三つのグループに分かれてファシリテーターに指定されたテーマについてディスカッションをしました。各グループのテーマは次の通りです。
 1班:高血圧って存在しない?
 2班:予後中央値八ヶ月ってどういうこと?平均とどう違うの?
 3班:「統計学を正確に理解することを通じて自分自身を救う物語」はどんなものがある?

それぞれテキストから学んだことを用いて考えました。ディスカッションのあとは全体に向けて発表をしましたが、どの班も自分たちの言葉でユニークな考えを提示できたと思います。
来週からも引き続き『ナラエビ』を使って研究会を進める予定です。今回理解した「エビデンス」や「EBM」の概念をもとに、医学・医療の在り方を研究会全体で考えていきます。

2015.10.07  [学部研究会] 2015.10.5 研究相談会

こんにちは環境情報学部2年の田村重人です。
今学期より新規生がたくさん入り新鮮というかまた違った気持ちで臨んでいます
本日の研究会1は、4年生の松村さんと陣内さんが担当でした。
松村さんは、みなさんが秋山研に入った経緯はなんだったのかという質問から、自分が挫折した経緯、テーマの変更、そしてその後について語られていました。
研究において、全体像の把握→文献調査→RQ(リサーチクエスチョン)→調査についてわかりやすく説明されていました。
最後にされたアドバイスとして研究ノートの作成、研究の日、行動は思ったらすぐに、先生や仲間に相談、の4点教えてくれました。
陣内さんの発表では「どのやって研究を進めてきてきたか?」「どうして私が取り組むのか?」など特にインタビューについてどのような過程を踏まえればいいのかなど細かく教えていただきました。
自分が次に何をすればいいのかわからないときは自分に問いかけてみること、行き詰まったらできることに迷わずジャンプインすることを教えていだだききっかけをもらえたような気がしました。
そのあとは研究の進行について。各テーブルとも4年生を中心に行われました。僕の研究については4年生だけでなくて3年生の方から色々アドバイスをいただきました。
これから輪読中心の授業になりますが研究の方も今日の授業で言われたことを生かして頑張ります!!
(文 環境情報学部2年 田村重人)

2015.10.07  [学部研究会] 研2:卒業論文のCritical Review

こんにちは、総合政策学部4年の佐治楓です。
今週の研究会では、昨年度卒業した先輩が書いた「女子大生の子宮頸癌に関する認識と検診受診プロセスに関する研究」という論文に関して坂本さん・川合さんがファシリテートしました。
研究会メンバーは今日の授業までに論文を読み、ワークシートに沿って批判的吟味を行ってきました。
まずは研究の手法、調査方法、結果を批判的に分析する上で必ず挙がる「交絡因子」「バイアス」などこれまで秋山研で学んできたキーワードとその意味の復習を行いました。
次にグループごとにこの研究で行われた調査の「暴露要因(説明変数)」と「結果変数」は何かを議論しました。
今回私たちが読んだ論文は、女子大生約2000人を対象にしたアンケーと調査と8名を対象にしたインタビューで構成されており、それぞれの調査において、説明変数と結果変数としてどのような情報を収集したのか、グループごとに議論して白板に図にまとめました。
更に、結果に影響するものとして暴露要因以外の因子、つまりどんな交絡因子がある可能性があるのかも議論してまとめました。
その結果、一見、回答人数が多くて偏りのなさそうなアンケート調査にも、選択バイアスなど指摘できる可能性があることがわかりました。
自分たちが今後論文を書く上でのとても良い参考になりましたし、これまで学んできたキーワードをここでまた復習することができ、皆さんも理解が深まったことと思います。
今期は他にもたくさんの論文を読むので、しっかり読み込んで自分たちの個人研究に活かしていきたいと思います。

2015.09.30  [学部研究会] 2015秋、研究会1もスタート

こんにちは、総合政策学部3年の早川芳です。
秋学期より秋山研のSAを務めさせていただくことになりました。宜しくお願い致
します。
研究会1の時間は『ナラエビ 医療学講座』の輪読と日常の気になる記事につい
てディスカッションをする、「気になる!ヘルスコミュニケーション」という
コーナーを行うことに致しまし た。春学期はエビデンスについての学びを深
め、情報の扱い方を学びました。次は一人一人の物語に着目するナラティブの概
念を学びます。ナラ ティブについては昨年も研究会で学びましたが、新たな発
見が沢山できると非常に楽しみです。個人研究の発表機会もありますので、新た
な学びが 自分の研究に活かせるように頑張っていきたいと思います。

慶應義塾大学 総合政策学部3年 體育會ラクロス部女子 副務 早川芳

2015.09.29  [学部研究会] 新学期、研究会も始まりました!

こんにちは、環境情報学部3年の川合涼貴です。
本日(9月29日)より、いよいよ秋学期の研究会がはじまりました。
はじめにアイスブレイクとして「大学で学ぶ価値」についてのディスカッションを行いました。
班ごとにディスカッションをおこなうことで、今後研究についてのディスカッションもしやすい雰囲気を作ることができたと思います。
秋学期の研究会2では、より具体的な卒論の完成をイメージするために、先輩たちの卒論の批判的吟味を行います。また、毎回2人ずつ研究の進捗発表を行うことでより質の高い研究を目指して行きます。
最終的には4年生は卒論の完成、2・3年生は卒論の第1章を書くことを目標として活動して行きたいです。
秋学期はORFの準備もあり大変ですが、よい研究発表ができるように頑張りましょう。
今学期も宜しくお願いします。
(文 環境情報学部3年 川合涼貴)

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2015.08.04  [学部研究会] 自由研究応援隊@鶴岡「目指せ!体育のヒーロー」

8月3日、鶴岡市の小真木原総合運動場内の武道館で、今年の自由研究応援隊第2弾
「めざせ!体育のヒーロー~ひみつのとっくん~」が開催されました。
運動が苦手な子にも、運動を好きになってもらえるようにと、SFCの大学生たちが企画と準備をしてきましました。
当日は南庄内の小学校から3,4年生20人があつまり、9人の大学生たちが、
より速く走るコツ、より遠くに投げるコツを、伝授しました。
詳細は、こちら(からだ館のHP)をご覧ください。

2015.08.02  [学部研究会] 自由研究応援隊@鶴岡「ここにもいるよ!見えない生きものたち」

夏休み恒例の自由研究おうえん隊を今年も開催しました!!
SFCの学生たちが、鶴岡の小学生と学び合うという企画も今回で6回目。
ことしは教室を飛び出し、農家民宿「菜ぁ」さんを会場に、体験型学習。
8月1日に開催した第一弾のテーマは「ここにもいるよ!見えない生きものたち」。
小学校5,6年生が、微生物と人間との関わりを学びました。
講師は、慶應義塾大学政策メディア研究科博士課程の村上慎之介さん、
「荘内藩しるけっちゃーの」のシェフ海藤道子さん、
そして会場の「菜ぁ」の小野寺紀允さんという、豪華メンバーによる講座となりました。

詳細は、こちら(からだ館のHP)をご覧ください。

2015.07.18  iHEA2015のTelemedicineの分科会で発表

7月12~15日にイタリアのミラノで開催された
iHEA(International Health Economics Association)の
2015 World Congress
で、秋山が発表しました。
Telemedicine(遠隔医療)のセッションで、発表演題は
"A systematic review of the economic evaluations of telemedicine and tele-care among the Japanese population"
でした。

2015.07.05  論文掲載のお知らせ(緩和ケアの地域啓発)

論文"The effects of community-wide dissemination of information
on perceptions of palliative care, knowledge about opioids,
and sense of security among cancer patients,
their families, and the general public"が、Supportive Care in Cancer誌に掲載されました。
緩和ケアの地域啓発プログラムが、がん患者、家族、一般市民の緩和ケアの認識、医療用麻薬の知識、安心感へ与えた効果について検証した論文です。
緩和ケアの地域介入研究「OPTIM-Study」の成果の一部になります。
Support Care Cancer
DOI 10.1007/s00520-015-2788-4

2015.06.25  [学部研究会] 信頼できる情報を見極める(6月23日 研究会1)

こんにちは、総合政策学部2年の田中嘉博です。
6月23日(火)の研究会1は「健康・医療の情報を読み解く」(中山健夫著)の13章から15章の
内容を踏まえて、佐治さん・宮田さんの二人がファシリテートしてくれました。
講義の前半は、ホーソン効果やプラセボ効果など情報の質を判断するうえで気を付けなければ
ならない事柄について確認し、さらにインフォームドコンセントの際にどういう情報を伝えな
ければならないかについて考えました。
後半では3グループに分かれて、実際に販売されているダイエット・サプリメントの商品を具体例にして
「信頼できる情報」とは何であるのかを話し合いました。
「あなたはこのサプリメントを買いますか?買いませんか?その理由は?」という問いを通して、
私たち一人一人が日々の生活の中で健康・医療に関する情報を吟味し行動するときにどういった
情報を確認すればいいのか、どういう情報に惑わされないようにしなければならないのかを深く考えました。
私たちのグループではメーカーのHPに載っている、このサプリメントの効き目に関する学会発表論文の
中身を検証した結果、質の高いエビデンスとは言えないと判断し「買わない」という結論に達しました。
しかし実際の生活の中で私たちが触れる健康・医療に関する情報というものは膨大なもので、その1つ1つに
ついて適切に判断を下していくためには情報というものの信頼性についてよく考える習慣を身につけなければ
ならないと感じました。
 講義の最後には4年生の先輩と先生方から、この研究会を通して私たちに何を考え何を身につけてほしいのか
についてお話をいただきました。
「健康・医療の情報を読み解く」の輪読も残り少なくなってきましたが、ただ単に本に書かれている内容を
まとめるだけでなく、そのテーマについてできるだけ深く考え、また他の人たちの考えを聞いてお互いの視野を
広げる機会にすることが大事だと思います。
次回は再び田村さんと私がファシリテーターを担当するので、そういう良い機会にできるように
頑張って準備します。

2015.06.20  [学部研究会] 真のエンドポイントと代理のエンドポイントを考える(6月16日 研究会1)

こんにちは、看護医療学部2年の坂本美佳です。
6月16日(火)の研究会1は「健康・医療の情報を読み解く」(中山健夫著)の10
章から12章の内容を踏まえて、田中さん・田村さんの二人がファシリテートし
てくれました。
 講義の前半は、リスク(絶対リスク・相対リスク)や、信頼区間についての復
習と実際にどのくらい標本数を要するのかがわかる信頼区間の計算を実際にし
ました。
 講義の後半では、真のエンドポイント・代理のエンドポイントを理解するため
に、3グループに分かれて実際に研究デザインを考えました。私たちの班は、
「将来大人になったときにがん検診を積極的に受診する人を育てる」という真の
エンドポイントをもとに、どのような代理のエンドポイントが考えました。研
究の対象者などグループみんなで悩み、代理のエンドポイントを「がん検診を受
診することの利点を学ぶ」としました。対象者だけでな く、研究をする際の倫
理に注意しました。他のグループでは、代理のエンドポイントを研究テーマにす
るだけでなく、それ以降の研究デザインを考えて いる班もありました。
 秋山先生がまとめてくださったように、壮大なテーマに向かって研究を進める
というよりは、「代理のエンドポイント」の視点から取り組むことが研究を実
現可能なものとし、最終的に大きな研究テーマに繋がっていくのではないかと実
感しました。

2015.06.18  [学部研究会] インタビューをマスターしよう(6月16日、研究会2)

総合政策学部4年の陣内です。
今学期9回目となる研究会2では、質的研究におけるデータ収集法の一つ、
「個人インタビュー」を扱いました。
使用した文献は先週から引き続き『現代の医学的研究方法』です。

陣内さんと川合さんのファシリテートのもと、3つのフェーズに分けて進められた90分。
まずは個人インタビューがどういった手法でどのように進められるものなのかを、
テキストに沿う形で復習しました。
十分にテキスト内容を理解したら、次は実践です。
「個人研究」というテーマで、「自分の研究活動を進める情報を得ること」を目的に、
実際にペアでインタビューをし合いました。それぞれ事前にテキストを参考にしながら
「質問内容、順番」「話し手と聞き手の座る位置」などに工夫をしていたため、
メンバーによってインタビューの進み方が異なるのが印象的でした。
そして最後には、前に出て一組ずつ行った公開インタビューに対して、
フィードバックを行いました。
自分でない人のインタビューを見る機会はそうそうないので、
勉強になったと思います。
秋山研は、インタビューに関心の高いメンバーが多いです。
今回取り扱った内容は今後の個人研究に直接的につながる、
非常に参考度の高いものとなったでしょう。
今後の活動にそれぞれ活かしていきます。

2015.06.12  [学部研究会] アンケートをつくろう!(6月9日、研究会2)

総合政策学部3年の早川芳です。
今回の研究会2はAVホールにてアンケートを作ることをテーマにディスカッションを行いました。
『現代医学的研究方法』の第3章「集団調査と質問票」を事前に読んできて、授業内では要点の確認と
実際にウェブ上のアプリケーションを使ってアンケートを作りました。
SFC生の就職活動の現状をアンケートすると仮定し、二つのグループに分かれて
それぞれ与えられたテーマに沿ってアンケート内容を考えました。
短い時間の中で、知りたい情報を得るためにはどのような質問項目をどのような順番で
列挙すればよいか、と試行錯誤を繰り返しました。
私はこれまでアンケート調査を行ったことがなく、アンケートを作るウェブのアプリケーションの
存在すら知りませんでした。
この質問を投げかけることによって、果たして知りたい情報は得られるのかと常に考えなければ、
核心に近付くことはなかなか難しいと感じました。
ディスカッションをする中で自分の発言が浅はかだと知識のある4年生がいつも修正してくれるのですが、
4年生を頼ってばかりでなく自分でディスカッションを引っ張っていけるくらいになりたいと思いました。

来週からも研究方法に関するディスカッションが続くと思いますが、
知識だけでなく考え方のプロセスをしっかり吸収できるようにしたいです。

2015.06.11  [学部研究会] 疫学研究をデザインする(6月9日、研究会1)

環境情報学部3年の宮田侑希乃です。
6月9日の研究会では、中山健夫著「健康・医療の情報を読み解く」の第7~9章について、
3つのグループに分かれてグループワークを行いました。ファシリテーターは佐治さんと
田村くんでした。
まず授業の最初に文献の復習をして、3つのグループで「アトピーと水の硬度について」
「軽度の運動と記憶力について」「サウナと突然の心臓発作について」の研究を作成しました。
私はサウナの研究の作成をしたのですが、心臓発作に拘わりそうなバイアス(食生活、
飲酒、喫煙など)をあげてなるべく取り除けるように対象者を設定したり、調査方法を
工夫しました。それぞれのグループの研究デザインを聞いて、文献を読み進めていくうちに
どのグループも、バイアスや交絡因子に気をつけながらより良い研究を考えることが
できるようになってきていると思いました。

最後に元となった研究(海外の論文)の実際の研究デザインを教えて頂きました。
3グループとも、元の研究にとても似ていてすごくびっくりしました。
私たちがより良い研究をデザインすることができるようになってきている証拠だと思います。
これからも研究をデザインする時は、バイアスや交絡因子などに気をつけて、
自分の納得のいく研究になるように工夫していきたいと思います。

(文 環境情報学部3年 宮田侑希乃)

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2015.05.22  [学部研究会] 個人研究発表@研究会2(2015/5/19)

環境情報学部4年 の松村です。
今回の研究会2では、個人研究の中間進捗報告でした。
4年生5人 が1人あたり16分(発表9分+質疑応答7分)で発表しました。
今まではリサーチクエスチョンを立てられずに、文献で読んだことを
そのまま発表してることも多かったのですが、今回の発表ではいずれも
リサーチクエスチョンが設定され、フィールドに出る計画まで考えられており、
各自、自分のやりたい研究がまとまり始めていると感じました。
質疑応答の時間は、研究会の仲間からの質問や秋山先生からのアドバイスにより
研究にさらに磨きをかけたり、新たな視点で自分の研究を見つめなおす機会になっていました。
私は来週の研究会で発表なのですが、正直、今回の5人の発表の質が高くて、
少し焦りを感じるとともに、研究をやりたいという意欲にかられました。
卒論提出まであと半年ちょっとでありますが、まだまだ考える時間はあるので
自分なりに納得のいく研究が出来るように、研究会という場をしっかり活用して
勉強と意見交換を積極的にやっていきたいです。
みなさん、来週はよろしくお願いします。
(文 環境情報学部4年 松村和樹)

2015.05.20  [学部研究会] 研究会1「健康・医療の情報を読み解く」

2015.05.19 5月19日 研究会1 「医療・健康の情報を読み解く」

環境情報学部2年の田村重人

今回の研究会ではAVホールにて、「健康・医療の情報を読み解く」(中山健夫著)の第1章〜第3章について3つのグループのそれぞれ分かれグループワークや考察を行いました。
今回の企画とファシリテーターは陣内萌さん、野田まどかさんでした。
まず授業の最初に10分使って、穴埋め作業をグループワークの形で行いました。
情報とは自分自身の意思決定において不確実性を減らすものとしてあること、
「情報リテラシー」とは受け取る情報を鵜呑みにはせず本当にそのように考えてよいのかをしっかりと検討すること、
そしてEBM(エビデンスレベル)について復習を行い、グループ内で自分の言葉を使いながら考えることができました。

今回のグループワークのメインは、トクホ(特定保健用食品)についての考察でした。
第一班はメッツのコカコーラについて、第二班はヘルシアのカテキン茶について、そして第3班は花王のエコナ油について、
メーカーのホームページや元の論文など様々な情報にあたり、自分なら購入するのか否か、またそれはどういった根拠で意思決定したのかを話し合いました。
どれも難しいテーマでした。
僕たちの班はエコナについて調べたのですが、安全性は大丈夫そうなのでエコナを購入するかもしれないという結論になりました。
しかしその根拠となる情報を理解するのは難しくて、質問にうまく答えられませんでした。
授業で最初に学んだ「情報を鵜呑みにしない」ことを秋山先生につっこまれてしまい、
恥ずかしい思いをしました。
短い時間で素早く情報を分析し考察する(結果的にちゃんとできなかったのですが)良い機会となりました。
個人的に僕自身今回あまり積極的にディスカッションに参加できなかったような気がしました。
もっと積極的にディスカッションに参加し授業の内容をしっかり学べるよう心がけます!
(文 環境情報学部2年 田村重人)

2015.04.29  [学部研究会] 4月28日 ICFの理解と活用(研究会1)

本日(4月28日)はAVホールにて「ICFの理解と活用」の第1章〜4章について、3つのグループに別れディスカッションを行いました。企画とファシリテーターは3年生の早川さんと陣内さんでした。
「ICF (International Classification of Functioning, Disability and Health)」とは
日本では「国際生活機能分類」と呼ばれ、人の健康状態を分類するモデルです。
ICFは人の「障害」を「生きることの困難」と理解します。
一つ目のディスカッションでは、我々の実際の経験や、我々の身に起こりうる事例を、①心身機能・構造(生命レベル)、②活動(生活レベル)、③参加(人生レベル)の3つのレベルからなる「生活機能」の相互作用にあてはめてみました。
2つ目のディスカッションでは、事故によって片足を失くしてしまい、苦しみながらも新たな目標に向かって前向きに生きる一人の女性についての映像を見て、今度は「生活機能」と①環境因子、②個人因子からなる「背景因子」が含まれる「ICFモデル」に当てはめてみました。
 3つのグループにそれぞれ個性があり、ディスカッション中に描いた図はグループごとに大きく違いました。
 今回のディスカッションではこれまでの「障害」のイメージからがらっと変わり、「障害」をプラスの面からも見ることができるようになったと思います。
今後も積極的にディスカッションに参加し、理解を深めていきたいと思います!
(文   総合政策学部3年 佐治楓)
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2015.04.22  [学部研究会] 4月21日 研究会1 「研究の進め方」

総合政策学部3年の田村萌夏です。
今回の研究会では、AVホールにて、グループにそれぞれ分かれ、四年生の先輩方に
研究を始めるにあたって必要不可欠となる文献検索の方法や、研究内容への多くの
アドバイスを頂きました。
私のグループでは、陣内萌さんにまず、文献検索サイト「医中誌」の使い方について、
詳しく教えていただきました。医中誌のアクセス方法、キーワードを打込んでも
文献が少ない場合の対策、論文に記載されているキーワードをたどる方法、他大学への
文献複写の頼み方、「論文を読む際、検索したキーワードを記録する」等、
ご指導いただき、加えて、自分が気になる論文をそれぞれ5つ検索し、
実際に研究テーマに沿った論文を検索して読むことで、理解を深めました。
その後、先日提出した研究立案シートを元に、テーマの絞り方、最初にやるべきこと、
プロジェクト名の重要性等について、萌さんにご教授頂きました。
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プロジェクト名において、重要なことは、論文等から学んだ難しい既存の単語を含めるより、
発表を聞く人誰もがわかるようなオリジナリティ溢れる、なにを伝えたいのかという言葉を
自分で考えることだということにも気づかされました。
グループディスカッションをすることで、研究のファーストステップを大きく踏み出す、
貴重なお話を聞くことができました。
また、他の方から意見をいただくことで、自分が見えていなかった視点や
展開に気づくことができ、テーマを絞りやすくなりました。
今後、積極的に知識を収集し、コミュニケーションをとり、フィードバックをいただき、
納得のいく研究成果を導きだせるよう頑張ります。よろしくお願いします!
(文 総合政策学部3年 田村萌夏)

2015.04.22  [学部研究会] 4月21日 研究会2「科学とは、科学的とは何か」

環境情報学部4年の氏家です。
本日の研究会では、『疑似科学と科学の哲学』という文献の第1章が題材でした。
「科学とは何か、科学的方法とは何か」の理解を深めることを目指し、
帰納主義・反証主義の方法やメリット・デメリットについて、具体的な例を
グループで話し合い、秋山先生、内山先生を交えて議論をしました。
文献は抽象度が高く、タフな内容でしたが、みんなで具体的な例を「こうでもない、
ああでもない」と考える中で、一人で文献を読んだ以上の理解がみなさん
得られたと思います。このような難しい文献を読み解く上で、ゼミの仲間は心強
い味方であることも、今回再認識しました。
 また、このような機会を作ってくれたファシリテーターの若井さんと陣内さん
にこの場を借りて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 まだまだ、研究会はこれからです。横のつながり、縦のつながりを大切にみん
なで高め合っていきましょう。
(文 環境情報学部4年 氏家慶介)
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2015.04.15  [学部研究会] 4月14日 研究会2「エビデンスに基づく実践の基礎としての研究方法」

 環境情報学部3年の川合涼貴です。
 本日の研究会では、「エビデンスに基づく実践(EBP)の基礎としての研究方法」という文献を元にRQに対して適切な研究デザインについての勉強を行いました。ファシリテータは氏家さんと関口さんでした。2つのグループに分かれて、実際に研究デザインを考えることによって、対象者や手法の選択方法をより学ぶことができたと思います。
 その後4つのグループに分かれて、自分の研究のRQに対して現在考えている方法が適しているかのディスカッションも行いました。たくさんのアドバイスを頂き、各自研究テーマに適した研究デザインを考えることができたと思います。本日の研究会で学んだことを生かして今後の研究をより良いものにしていきたいです。皆さんありがとうございました。

2015.04.15  [学部研究会] 2015.4.14 研究会1「研究テーマを決めるために」

総合政策学部3年の野田です。
本日は、OGの北野華子さん、4年生の飯塚雄吾さん、陣内萌さんに『研究テーマ
の定め方』について発表して頂きました。その後、興味のある対象と キーワー
ドを紙に書き出し、グループのメンバーに関連したワードを挙げてもらった後、
グループ内でテーマについてのディスカッションをしました。

先輩方のお話の中では、『興味のあることをノートに書き出してみること』、
『誰のための研究なのかを明確にすること』、『自分にしか出来ない研究 でオ
リジナリティを出すこと』など、研究のテーマを定めるための様々なポイントを
ご教示頂きました。先輩方がテーマを定めるまでの過程など貴重な 経験も聞く
ことができ、とても貴重な時間を過ごすことが出来ました。本当にありがとうご
ざいました!
グループディスカッションでは、自分が挙げた研究のキーワードや対象につい
て、自分とは違った切り口を発見する機会を持つことが出来ました。今後 研究
を進めていく中で研究会のメンバーの意見を求めることの重要性を感じ、研究会
内での議論を活発にしていきたいと考えました。
研究会が始まってまだ2回ですが、積極的に頑張っていきたいです!

(文 総合政策学部3年 野田まどか)

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2015.04.12  [学部研究会] 2015年度の研究会2もスタート!

環境情報学部4年の関口です。
春休みも終わり、新学期となりました!
キャンパスには新入生も加わりフレッシュな雰囲気です!

初回の研究会2では春休みを経て、「進捗報告」をしました。
1人5分間の持ち時間で、それぞれが進めている個人研究に関する進捗を全体に共有し
ました。
それぞれの関心を持つ分野が異なり、社会科学にはいろいろなものの見方がありおも
しろいです。

研究会という場での学びは、学生のうちにしかできない、貴重な経験だと思います。
チームワークを大事に頑張っていきましょう!

(文 環境情報学部4年 関口 匠)

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2015.04.12  [学部研究会] 新年度、研究会1スタート!

こんにちは!秋山研SAの鈴本香緒里です。

4/7から春学期が始まりました。
今期は新たに7人の履修者が加わり、研究会全体で17人になりました。
半年間このメンバーで頑張りたいと思います。

今日は新しく入った方と打ち解けるために、"ペーパータワー"というゲームを行いました。
このゲームはA4用紙だけを使いタワーの高さを競うものです。
作戦会議の時間を設け、いざゲームスタート!
皆さん少ない時間の中でしっかりと役割分担や構想を練っており、どのチームも個性的なペーパータワーが完成しました。
優勝したチームは関口くん、田中くん、野田さんのチームでした!

研究会はお互いに高めあう場所です。
皆さんと仲良く、時には厳しく、実りのある時間を作っていきたいと思います。
皆さんよろしくお願いします!
(文 総合政策学部4年 鈴本香緒里)

2015.03.20  [学部研究会] 2014年度の卒業プロジェクト

2015年3月、秋山研究会で学んだ7名の4年生が
卒業研究プロジェクトを完成させて卒業することになりました。
SFC Student Awardを、佐藤優希さんが、優秀卒業プロジェクト賞は生井茜さんが、
それぞれ受賞しました。おめでとうございます!
7名の卒業論文の概要は、こちらで見られます。
https://akiyama-lab.sfc.keio.ac.jp/education/sotsupro/2014.html

2015.01.14  [学部研究会] 2015.01.13 研究会1 個人研究発表

研究会も残すところあと2回になりました。今週と来週とで個人の研究成果の発表を行います。
今までを通して考えた研究テーマや概要を発表し、それに対して質疑応答をすることで今後の研究内容や改善点、方針を更にかためました。質疑応答の中で自分では気がついていなかった点を見つけることができていた印象が強く、発表することでフィードバックを受けることの大切さを実感しました。
研究内容もアプリケーションを使った喫煙防止プログラムやガイドヘルパーの経験から外部への発信の仕方を考えるなど、様々なテーマが挙げられました。どれもとても面白くてそれぞれの体験や目標が詰まった個性溢れる素晴らしい発表会でした。
今日行われた発表を参考に来週の自分の発表でもテーマを明確にし、研究内容をわかりやすく伝えた上でフィードバックをもらい、改善点や今後やらなければいけない点を意識していこうと思います。

(文 環境情報学部2年 松井美瑠)

2015.01.07  [学部研究会] 研究会1 ゲスト講演

1月6日 新年明けて最初の研究会1では、株式会社キャンサースキャン代表取締役の福吉潤さんをお招きし、お話を伺いました。
福吉さんの大学時代のお話や、就職してからのお話、どれも興味深いものばかりでした。
特に、マーケティングがあまり活かされていない健康分野にプロのマーケティング技術を使い、社会のためになることを還元していくキャンサースキャンのシステムは面白いと感じました。
健康という身近で大事な事であるけれど、あまり意識されない部分に対して、どの様に人の行動、意識を変えるのかということの重要性を強く感じました。
さらに、福吉さんからの「実際に社会人になって、大学でやっていたことをそのまま生かせることは少ないかもしれない。けれど、大学4年間のためのみの勉強、研究をするのではなく、もしかしたらどこかでつながるかもしれない、自分にずっと続いていくものに真剣に取り組んでほしい」というメッセージをしっかり受け取りました。

また、秋山研究会OGの北野さんもいらっしゃり、学部生当時や、アメリカ留学のお話等を伺いました。
北野さんも大学で研究していたことを、留学してさらに磨き、ご自身の将来に繋げている方で、とても良い刺激を受けました。

福吉さん、北野さん、ありがとうございました。

(文 総合政策学部 二年 陣内友莉)

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