人との出会いは宝物
語り手:K.Iさん
K.Iさんには最も敬愛している、よしこさんという女医さんがいました。 よしこさんを始めとした「人との出会い」が、人生をより豊かにしているという印象を受けました。
K.Iさん:よしこさんが掲げた人生論はね、大阪大学で博士を取ったのよ。本当にね、私はね、人に頼まれた時はどんなに難儀なことでも、必ず引き受けたことはしようと思う。それがね人生訓よね、あの人の。この間90何歳で、医者を辞めると言ったんですって。そしたら掛かり付けのおばちゃんがね、よしこさんが医者を辞めると言ったら、本当に悲しんで入院しちゃったんですって。よしこさんこれはいけないと思って、戻って来たんですって。
―よしこさんやばん先生など、K.Iさんが尊敬している人がたくさんいらっしゃいますが、そういう方々に会うことでご自身の考え方は変化しましたか?
K.Iさん:変わった(染み染み)。よしこさんなんてね、本当に素敵な女性、素敵な医者。ばん先生は私が習ったんで、尚子おばちゃんが書道をね、習って上手でしょ、尚子おばちゃん。 そういう人生。だからね、いろんな幸せな人と幸せな先生に会ってるのよ。それはもうね、人生の宝。それはもうお二人に、良いお友達を心のそこから敬愛して、愛されて付き合うのはもうね、一生の宝よ。だからね、お友達って大事よ。
ーでは、K.Iさんにとって人生で大切なことは、「人との出会い」といったことでしょうか?
K.Iさん:うん、人との出会いね。それから正直っていうのが大事よね。嘘つく人生ってあるじゃない?あとおばあちゃんが本当に大事だと思うのはね、小学校6年生の時に、転勤してきた先生に会ったの。その先生は石川先生って言うんだけど、絶対に人の悪口、陰口を言っちゃいけないって教えてれたの。言う時は目の前で言えと。そういう風なね、女の子でない、男の子にあてるようなね、嘘をつくな、陰口を言うな、って人生訓。
語り手:K.I さんプロフィール
1925( 大正14) 年7 月22 日生まれでインタビューを行った際は93 歳。享年93歳。以前の職業は専業主婦と、疎開時に先生であった。 また小学4 年生のときに、脳脊髄液減少症という病気を患った経験がある。 旦那様は亡くなり、3 人のお子さんと、5 人のお孫さんがいる。 お一人で埼玉県にお住まいだった。
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