割と幸せな人生だった
語り手:S.Yさん
S.Yさんは「割と幸せな人生だった」と何度もインタビュー中口にしていた。
―S.Yさんが、戦争に遭われた時は確か...二十歳ぐらいの頃?だと思うんですけど、戦争の記憶はあんまりもう無くなっちゃったということなんですか?
S.Yさん:そうだね。
―それよりも他の記憶・他の出来事の方が人生の中で大きいですよね。自分の心の中で大きい出来事とかありますか?
S.Yさん:別に無いね。割と幸せに今まで生きてきたと思う。大事に育ってきて、親が無くても私の父が長男だったから、海軍の軍医だったから。あんまり頭下げないで(笑)結婚してからも結構旦那様大事にしてくれたしね。割と幸せな人生だったと思う。キリがないからね。 (中略) おばあさんがね、うちは婿取りばあさんでしっかりしててね、私の父が長男だったから、大事にしてくれたからね、不自由はなかったし、あの頃にしては恵まれた人生だったと思いますよ。
―周りのお友達はどういう状況だったんですか?
S.Yさん:みんな仲良くしてましたよ。女学校行ってもね、専攻科も行ったしね。旦那様も結構大事にしてくれたから幸せだったのかなぁと思う。キリがないからね。
―お孫さんとはどういうご関係だと自分で思っていますか?
S.Yさん:良くしてくれますよ。私あんまり人頼らないからね。気が付いた時には親がいなかったし、兄弟もいないから。おばあさんがしっかりものだったからね。地主でもうガンとしてこうやって。(手を横に広げてどんと構えるポーズ)割と幸せな人生だったと思う。
S.Yさん プロフィール
97歳で一人暮らしをしている。孫のJさん(大学院生)とJさんのお父様がS.Yさんの隣の家に住んでいる。
Jさんは、S.Yさんの家を地域の集いの場として、定期的に開放している。S.Yさんの娘(Jさんの母)は他界されている。
S.Yさん その他の語り
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家族がいること
育った環境と結婚後の生活の違い