慶應義塾大学 湘南キャンパス 秋山美紀研究室 Miki Akiyama Lab

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HOME > 2018年度 ライフストーリープロジェクト「年配者のライフストーリー〜健幸の語り」

年配者のライフストーリー〜健幸の語り

楽しみ今昔、移り変わる幸せ

語り手:Yさん

―20歳くらいの時の幸せと今の幸せは違いますか?

Yさん:そうね。20歳くらいの時は、学校に行ってバレーボールをやったり運動したりすることが楽しかったの。あと、学校帰りに近所で甘いもの、例えばあんみつとかを食べにいくのが楽しみだった。それからね、お勤めしてから、自分の給料で物を買えるっていうのも楽しかったわね。

―おーなるほど。ちなみに、初めての給料で買ったものは、覚えていますか?

Yさん:えーっと、たしか着るものだったわ。そのころは、既製服があまりなかったから、布を買ってきて、ミシンを踏んで自分で服を作ったの。赤と緑のチェックのフレアのスカートと、赤い毛糸でセーターの編み物を作ったのよ。今思い出したわ。自分で作って着れるっていうのが楽しかったの。当時は、デパートに行き始めたけど、服はまだ高いものばかりで、スーツを買うのが関の山だったからね。今は買ったほうが安上がりよね。

―最近の趣味はありますか?

Yさん:最近楽しいことは、やっぱり兄弟とご飯行くことよね。少し前はガーデニング。 昔は生け花を習ってたり、映画見に行ったり、ハイキングしたり、よく外に出てアクティブに過ごしてた。初めて見た映画は、お勤めしてからで、銀座の闘劇とか日劇に行ってたわね。

―多趣味なんですね。

語り手:Yさん プロフィール

昭和9年1月1日生まれの85歳。 8人姉弟の次女(長男、長女についで3番目)。 戦争で疎開を経験し、家族と離れ離れになる。また自分の子である長男が白血病によって20歳の若さで亡くなる。これらの経験から家族を大切にすることを大事にしている。


Yさん その他の語り

健康に過ごす
長生きは人任せでは叶わない

家族がいること
家族を大切に-息子との死別の経験から-

困難を乗り越える力
戦争だけは絶対にしちゃダメ

若者へのメッセージ
我慢や努力の上に成り立つ幸せもある