慶應義塾大学 湘南キャンパス 秋山美紀研究室 Miki Akiyama Lab

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研究室の紹介

人とコミュニティに着目し、疫学的な研究アプローチと社会科学的なアプローチとを融合し、ヘルスケアを取り巻く様々な問題を解決するための研究を行っています。

研究室の柱である「ヘルスコミュニケーション」とは、コミュニケーション学という独自の理論、方法論を持った学問の医療・公衆衛生への応用となります(詳しくは日本ヘルスコミュニケーション学会の説明http://healthcommunication.jp/を参照のこと)。

医療や公衆衛生分野での具体的なコミュニケーションは、1)医療・保健スタッフ等と患者・住民等の間、2)医療従事者間、そして3)患者同士、住民同士、といった主体間で主に行われています。

これらのコミュニケーションは、かつてはFace to Faceが圧倒的に多かったわけですが、現代では、電子カルテ、ソーシャルメディア、マスメディア等、様々なメディアを介したコミュニケーションも増えており、こうした分野の研究も重要になっています。

 そもそも医学研究の成果は、それが一般市民に分かりやすく正確に伝えられることによって、はじめて健康行動や医療行動につながります。たとえば地域住民に、がんの予防のためにがん検診を受けてもらうためには、正しい情報をわかりやすく伝えるだけでなく、行動変容に関する理論やヘルスプロモーションのノウハウを身につけることも重要です。

 更に近年では、相互理解や良好な関係を構築するためのコミュニケーションが重要になっています。たとえば医療者と患者がコミュニケーションにより良い関係をつくっていくことで、紛争を防いだり、医療者の「立ち去り」を防ぐことにもつながります。

 また、企業等の組織で働く人々の健康を実現するために、職員のやる気や働くモチベーションを高めたり、ストレスを軽減したりするコミュニケーション環境をデザインすることも、組織マネジメントの重要なテーマになっています。

このようにヘルスコミュニケーションの研究と実践は、個人、組織、コミュニティといった多くのレベルで、様々な目的で行われています。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで開講されている研究会は、秋山美紀、武林亨、内山映子という3名の背景の異なる教員が、疫学をベースとする定量的な研究、内容分析等を含む質的な研究、そしてフィールドでの実践等、多面的で充実した指導をしています。

研究会に関心のある学生は、各研究会のページ、研究会のニュース、履修のステップのページをご覧ください。